平成18年8月某日、「ATM療法」なるものをホームページで発見しました。
ATM療法とは、抗菌多剤併用療法といって、潰瘍性大腸炎の原因が
フソバクテリウムという菌ではないかとの目論見から、この菌を抗生剤で
退治する治療法です。
使用する抗菌剤がアモキシシリン(AMPC)、テトラサイクリン(TC)、
メトロニダゾール(MNZ)の3種類で、この3剤の頭文字を取って
ATM療法と名付けられたそうです。
これらを朝昼晩の3回服用し2週間続けるだけです。
もっと詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧になるとよろしいかと思います。
(草はみさんのブログ)
http://ibdhotnews.exblog.jp/5882416

当時、九州方面に住んでいたのですが、順天堂大学病院の消化器内科に、
ATM療法を実施してくれる病院を教えてもらおうと電話してみました。
するとこの治療法を開発された大草医師が直接電話口に出られて、
大分大学医学部附属病院を紹介してくれました。
さっそく会社の休暇申請をして、大分市で一泊して翌朝診察を受けました。
診察では、「副作用が出るかもしれないので、入院して経過を見させて
頂かないとこちらでは責任が持てません」と
言われ、仕事の都合上2週間の入院はできず断念しました。

この治療を受けるのは会社を辞めないと無理なのかなあ~とあきらめかけてた
ところ、熊本県の藤好クリニックのホームページを発見しました。
https://fujiyoshi-clinic.jp/
そのホームページ上で、ATM療法のことが紹介されている(
https://fujiyoshi-clinic.jp/daicho/UC_2_4.html
)ので、ここに行って通院で実施できないかを相談してみることにしました。
またまた会社に休暇申請して、熊本市で一泊して翌朝診察を受けました。
診察では、「入院しなくても実施できるけど、副作用が心配なので
ここ(熊本)にかなりの頻度で通院してもらう必要がありますよ。
それは無理があると思うので、紹介状を書くので、
近くの胃腸科がある病院で、ATM療法を実施して頂けるように
相談して下さい。その時、大学病院とかの大きい病院は断られる
可能性が高いので、小さめの病院に相談してみたほうがいいですよ。」
とアドバイスを受けました。
熊本から急遽戻り、すぐに近くの夕方診療している個人開業医のところに
行きました。

そこの診察では「ATM療法の件わかりました。ただし自由診療になります。
大腸の状況を確認してから始めたほうがいいので、明日午前中に
大腸内視鏡を実施しましょう」
とのこと。
またまた会社に午前休暇を申請して、翌朝再度来院しました。
かなり早くに受診したのにさんざん待たされて、最後の患者になって
大腸内視鏡を実施しました。
内視鏡を入れると痛みがあり、当然ながら潰瘍がありました。
さて診察が終わり会計です。請求書をみてビックリ!
自由診療扱いで20000円です。
なるほど、薬の処方だけだと1円にもならないので、儲けを出すために内視鏡を
実施したのかー!
持ち合わせがないので後日支払うことを約束して、処方箋を持って薬局へ向かいました。
薬代は、5000~6000円だったと記憶しています。
ようやく、目的の薬を手に入れることができました(長い道のりでした~)
交通費などを入れるとかなり高い買い物になりましたね。
さて、治療開始です。朝昼晩薬を飲むだけなので簡単です。
確かに効きましたー。下痢がなくなりました。バンザーイ\(@^0^@)/
潰瘍の原因は菌だったんだー!
副作用は、軽い吐き気があったぐらいで、たいしたことはありませんでした。
が、しかし...
2週間の服用を終え、1か月もすると再燃しました(ざーんねん)
また、奇跡の薬を求めて旅に出かけるのでした。
(続く)