宗教団体にさよならをして、しばらくフリーでプログラマの仕事をしていました。
平成16年春、開発プロジェクトの作業がほぼ一段落したある日、
突然寒気がして会社を午前で早退。

帰宅後、高熱が出ました。
発熱は、体内でウィルスなどの外敵と闘ってくれる白血球が、パワーアップするための体の防衛反応と学習済みだったので、
無理に解熱をすることなく、体の反応に身をまかせてそのまま横になって頑張っていました。
しかし、当時一人暮らしの身としては、寝ている布団やパジャマが
汗でびしょびしょになるし、体はハーハーつらいし....。
食事する元気はないし、買い物にいく元気もないし…大変な状況でした。

何日かすると、肛門と左股の間ぐらいの位置に、赤く盛り上がって腫れてきました。
擦れると痛くて椅子にすわることができません。
どんどん腫れが膨らんで、そのうち皮膚が薄く破れそうになってきました。
擦ったりしてたら、破れてきて、黄色い膿みたいなのがドバーっと出てきました。
それ以降、とにかく膿がとどまることなく出てくるので、
ティッシュで患部を抑えながら膿出しをしていたら、
さらに傷口が大きくなって、その開いてる傷口の穴から白い棒状の
そば麺をもう少し太くしたぐらいの太さの先っぽが顔を出し、
引っこ抜いてよいものか、もしかして内臓の一部か何かで
引っこ抜いたらやばいのか自己判断がつきません。
うーん、ここで限界です。とほほ、入院するしかないか~…。
結局1週間ほど頑張ったことになるのですが、
ついにここで白旗を上げる時がやってきました。
夜間に救急車を呼び、以前通院していた病院に向かいました。
救急外来では、UC患者であるのにもかかわらず、
治療薬を勝手に中断していたことと
ひどくなるまで放っておいたことをこっぴどく怒られました。
傷口から顔を出していた白い棒状のものは、その場で引っこ抜かれました。
雑菌のかたまりだって…–;。

入院病棟で主治医に言われたのが、「肛門周囲膿瘍」という病気で、
潰瘍性大腸炎の合併症の1つだとのこと。
入院中は、傷口の洗浄と、やっぱりステロイド投与。
洗浄時にはものすごく患部が痛いので、痛み止めのソセゴンを点滴で
体に入れながら洗浄してもらいます。
入院期間は、ひと月半ほど。いつものようにステロイドで炎症が治まってきて
退院となりました。
やれやれ、この病気(肛門周囲膿瘍)には二度となりたくないよ~。
しかし、その希望はあっけなく打ち砕かれ、4年後再び再発するのでした….
(続く)