当時、潰瘍性大腸炎という病気は、今ほど患者数も多くなく
そんなにメジャーではありませんでした。
当時の検査として、まだバリウム注腸検査をやっていたころです。
(今は大腸内視鏡オンリーだよね)
病名を告げられたとき、その時は何の病気かわからず、投薬治療で
すぐ治るんだろうとぐらいにしか思っていませんでしたが、
すぐに親父が大腸疾患関係の本を買ってきて見せてくれました。
そこに書いてあったのは、

国が指定した難病、数万人に1人の割合で発症(当時)、若い人に発症者が多い。
原因不明、完治しない病気...

事の重大さにやっと気付いたのであった...。
入院時は完全絶食。そのうちIVH(鎖骨下の大静脈への点滴)になりました。
投与された薬は、なんとかの一つ覚えで「サラゾピリン」だけ...。
私には全然効きません(残念)。
痛み止めは、最初、「ブスコパン」やっぱり効きません(やっぱり残念)。
でも次にやってきた筋肉注射「ソセゴン」は効きました。
痛みがすぐに消えて気持ちがイイのですぐ寝てしまいました。
でも、注射してから2~3時間で、効き目がなくなってしまいます。
痛み止めが切れたら「ソセゴン打って~♪」とナースコールをしても、
「禁断症状がでるから、8時間の間隔を開けないとダメ!」であっけなく却下。
うーん、いつまでこんなんが続くのやら。大変な毎日でした。

1か月ぐらい経ったころかな~。別の薬を使用してみると言われました。
効きました~。その薬の名は「ステロイド」。
(おいおい、もっと早く使ってくれ~~

しかし、バリウム注腸検査を再度行ったとき、医師から
「腸管が狭くなっているので食物が通りづらい。そのうち腸閉塞するかもしれないので切除手術したほうがいい。」
といわれました。
(今じゃそんなんぐらいで手術なんかしないのに~)
私の症状は、大腸の半分(上行結腸と横行結腸の半分)だけ潰瘍ができていた
みたいで、クローン病ではないかと疑われたくらい。
半分切除しても、日常生活に支障はないので大丈夫といわれ(本当かよ?)
当時、医者の言うことに疑うことがなかったウブな私は、迷うことなく生まれて
初めての手術への道へ進むのでした。
(続く)