砂糖については、その危険性について様々な人が警笛を鳴らしていますが、その中の一人の著書から引用してみました。

白砂糖は炭水化物である。ところが、炭水化物には二種類ある。
高分子炭化物と低分子炭化物である。
高分子炭化物とは澱粉類で、体内に入るとブドウ糖に変わる。
これは無害であり、糖尿病とは全く関係ないのだ。
正食では糖尿病患者に玄米を食べさせるが血糖値はグングン下がっていく。
糖尿病の原因は低分子炭化物-ショ糖や果糖である。
白砂糖は、純度99.5%のショ糖である。その化学構造は、麻薬の王様であるヘロインとよく似ている。
ヘロインの毒は即効性があるので麻薬に指定されて厳重な監視下におかれるが、ショ糖の毒性は遅効性なので、白砂糖として市販されている。だからその危険性はヘロインより大きいのである。

骨がやわらかくなる。虫歯になるなどは序の口、恐ろしいのは脳を直撃されることである。
精神分裂症、偏執病、緊張病、早発性痴呆、神経症、精神病、精神神経症、慢性じんま疹、心身症、神経性皮膚炎、発作性頻搏症など脳に関連した病気は多い。

その他、全身的に数えきれない病気や症状を起こしている。ガン、肺結核、糖尿病、高血圧、低血圧、副腎皮質機能低下、アルコール処理不能症、アレルギー、壊血病から集中力欠如、学業不成績、非行、登校拒否、視力低下、白内障、関節痛、痔などなど。

(中略)

その恐ろしい砂糖の消費量は増加するばかりである。砂糖の持つ習慣性-麻薬性によって、一人当たりの消費が多くなってゆくのである。
こうして、文明国の人々の病気は増え、早死にが多なり、出生人口は減少してゆく、その行く先は衰亡なのである。

(一倉定著『食事を変えなければ大和民族は衰亡する』<致知出版社刊>から引用)

かなり脅しているような文章ですが、医学的に考察すれば以下のように考えられます。
人間の体は、血中の糖分の割合を一定に保つ働きがあります。急に血糖値があがると、すい臓からインスリンを使って下げるのですが、下げる調整機能がもともと人間には備わっておらず下がりすぎて低血糖になります。低血糖になると脳が『糖が足らないよ!』と指令を出して、糖分を新たに摂取する。この繰り返しになります。
しかし、これを繰り返しているとすい臓が疲弊してインスリンを出す能力が減り、血糖値が下がらなくなります。これが糖尿病。
ただしブドウ糖は人間にとって必要な栄養素であることはいうまでもありません。
なので、一番大事なのは血糖値を急激に上げないこと。
例えばごはんでいえば、でんぷんの塊である白米よりは、玄米のほうが血糖値はゆるやかに上がります。
お酒も種類によっては糖分が多く、アルコール中毒ではなく低血糖による砂糖中毒になっているかもしれません。
甘いものがやめられない人はすでに糖依存におちいってる可能性大です。
糖依存に陥っている人は、できるだけ血糖値を急激に上げる食品(いわゆる高GI値といわれるもの)をさけて頑張って甘いものを卒業しましょう。