オリーブオイルはこんなにいい効能があります。
オリーブオイルの微量成分中の多くの物質は、我々の体をいろいろな化学変化のダメージから守ってくれる。
空気中の酸素は、生命の誕生や成長に不可欠である半面、加齢を進め寿命を短くする「自然界の偉大なる皮肉」ともいえる物質だ。細胞がエネルギーをつくり出すのに酸素は不可欠だが、その際にフリーラジカルと呼ばれる高い反応性を持つ副産物が生まれる。フリーラジカルは、体内の「悪玉コレステロール」と結びついて動脈の内壁にへドロのようにこびりついたり、DNAに傷をつけて悪性腫瘍をつくり出したり、体を構成するタンパク質を破壊したりする。平均的な人の体のタンパク質は、80歳になると80%が酸化すると言われている。つまり、酸素は我々に「害」をもたらす。
オリーブオイルに含まれるヒドロキシチロソールや、セコイリドイド・アグリコンなどのポリフェノール類には、強力な酸化防止作用がある。これらはオリーブオイルを酸化による品質劣化から守る天然の防腐剤で、人間の体のさまざまな組織もフリーラジカルの攻撃から守ってくれる。
臨床実験でも、オリーブオイルのポリフェノール類が持つ抗酸化力やがん細胞増殖抑制力によって、大腸がん、乳がん、子宮がん、前立腺がんの予防に効果的であることが示唆されている。
オリーブオイルに含まれるポリフェノール類などの物質は、心臓や血管の維持にも有効だと言われている。抗炎症作用があり、赤血球の凝固を抑え血液をサラサラにする働きにより血管が詰まるのを予防し、血栓症や脳卒中、心臓発作のリスクを減らす効果が期待できる。ほかにも、感染症に対する免疫反応を高めるものや抗生物質のような働きをする物質も含まれている。紫外線を防ぐので、肌にオイルを塗ることで皮膚がんも予防できる。
オリーブオイルに含まれるオレオカンタールがアミロイドβタンパク(アルツハイマー病発症の一因と考えられている非常に有毒なタンパク質副産物)の副作用を減らす。そのうえ、抗体にとってアミロイドβタンパクをより標的にしやすくする物質が発現するので、アルツハイマーの免疫療法の効果も高まる。
こんなにすごい効能があるのに、摂取しない理由はありません。
我が家ではサラダにもドレッシング代わりに、納豆にもかけたりして食べているし、熱にも案外強いため炒め物にも使っています。
『さっそく近所のスーパーへ行って買ってこなきゃ!エクストラバージンオイルで書いてあるのが一番いいのよね。』
『あった!あれ?案外安いのね~』
と言って手にとって買っていませんか?
だまされていけません。なぜなら、本物のオリーブオイルは作るのに手間がかかるのでそんなに安いわけはないです。
では、なぜそんなに安く提供できるのか?
オリーブオイルは食品偽装が多く、例えば綿実や大豆などからオイルを抽出して化学薬品や精製加工したものに、風味付けのため少量のオリーブオイルを混ぜてエクストラバージンオリーブオイルと称して売られていることがあるのです。
え?それって詐欺じゃないの?
日本では商品ラベルに「エキストラバージン」と表示することに対して、明確な規制はなく、放置されたままなのです。また、「エキストラバージン」の規格自体も優れたオリーブオイルを峻別するほど、厳しい基準になっていません。
では、どうやって本物を探せばいいの???
オリーブオイルの選び方
良質のオリーブオイルを見分ける方法を列挙してみます。
- (1)容器で見分ける
- プラスチック容器のものは避けてください。プラスチックから有害物質が油に溶けやすくなります。濃い色のガラス瓶に入った商品を選びましょう。
- (2)苦みと刺激があるオリーブオイルを選ぶ
- 苦みや刺激は通常、抗酸化作用のある成分を含んでいることを示しています。
のどの奥がヒリヒリするような刺激を感じないオイルには、オレオカンタールはほとんど(あるいはまったく)含まれていません。
苦みがないオイルは、トコフェノールやスクワレンに乏しいし、舌触りがなめらかでなければ、ヒドロキシチロソールが失われています。
つまり、苦みがない=栄養成分がほとんどない ということになるのです。 - (3)安価なものは避ける
- 本物のエキストラバージンオイルをつくるには、それなりのコストがかかります。
1リットル1000円以下のものは低品質である可能性が非常に高い。
オリーブオイルについてはもっと詳しい記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。
たいようまる子のブログ
このサイトに紹介されているバリアーニ家のオリーブオイルは高品質で有名です。
少々値段が高いのですが、とことん品質にこだわった商品はこれくらいするものです。
認知症やがんや心臓病の予防につながる高品質のオリーブオイルを、積極的に日々の生活に取り入れることをおすすめします。