私の病状は、このころには、ステロイドが効いて痛みがなくなってきていました。
さて、手術の話です。
手術は開腹手術のため、当然全身麻酔で行われます。
そして当然のことながら、前日に陰毛を剃られました。
大事な部分をガーゼで隠し、ジョリジョリ剃っていきます。
(うーん、なんか恥ずかしいというか照れくさいって感じ)
剃り終えて、最後に看護婦さんが一言
案外毛深いのね!」…(思わず絶句)
ようやく、下半身がさっぱり(?)したところで、明日は手術だー!
という間際になって、往生際が悪く夜中に高熱になりました。
確か39度目前だったと思います。
すぐに看護婦さんが解熱剤を注射してくれました。熱は下がったようですが、
そのおかげで手術が3日間延期になりました。

3日後、とうとうXデーがやってきました。
手術着に着替え、背中に痛みがチクッとして管を付けられました。
術後に痛み止めを入れる為の管らしいのです。

手術室に入りました。よくテレビドラマで見る手術台と同じです。(まぶしいよー)
まず、鼻からチューブを胃まで入れられます。
その後、上から酸素マスクみたいなのがおりてきて「マスクをして下さーい」と言われ、
マスクをしたら意識がなくなり、気がついたら病室でした。
知らない間に手術が終わっていたのです。手術時間は約2時間と聞きました。
ICU(集中治療室)に入る予定でしたが、満室のため一般病棟の一人部屋になりました。
知らない間に、尿道に膀胱まで管が入れられていました。
術後は、当然のことですが傷口が痛いのですが、発症時の痛みに比べたら
たいしたことはありません。
発症時のお先真っ暗の精神状態に比べたら、
術後は「傷口が癒えたらここから釈放されるんだー。
退院したらあれも食べたいこれも食べたい…」
やっぱり精神的に違うよね。

あと、手術してから何日か後に、婦長に「尿道の管をはずしてから自力で尿を出せないと、
再度管を挿入しないといけないよ。それは入れる時すごい痛いけどね。」
脅されながら管をはずした後、尿意があるのですが、なかなか出ません。
半分焦りながら、数時間後「たくさん出ましたー」(安心)
また、久し振りの昔のような普通の固まりのウンチがでました(感動)

手術してから20日後、空きベッドがなくなってきたので、
新しい入院患者受け入れのために急に退院の話となりました。
(まあ病院経営上しかたないのかな)
「わーい、釈放だー\(^o^)/」
「もう2度と来るんじゃないよ」と言われたかどうか定かではないが、
喜びもつかの間、1年も経たずして再燃し、再び獄中生活が始まるのでした。
(続く)